卵巣機能の低下による不妊

卵巣機能の低下が原因で不妊になるケースは、LUF(黄体化非破裂卵胞症候群)や卵巣性無排卵などがあります。

原始卵胞という卵子の大元が、卵巣内には多く存在していています。
卵巣の一方に卵胞が1つ育つと、そのうち卵胞が破壊をして排卵します。
原始卵胞が通常サイズよりもあまりに減少し、排卵が困難になった状況のことを、卵巣性無排卵と呼んでいます。

無排卵症の種類は複数ありますが、卵巣性無排卵の治療は最も困難です。
卵巣性無排卵かどうかは、血液検査を受けると明らかになります。
血液内に卵巣刺激ホルモン(FSH)が多い場合、原始卵胞が卵巣内で少ないと判断されます。
原始卵胞が少ない場合、月経周期の2日目~5日目のFSH基礎値が、10IU/Lよりも高くなります。

一般的に不妊の場合、基礎体温を計測して、高温期と低温期がある2相性がないケースが多いのですが、LUF(黄体化非破裂卵胞症候群)による排卵異常の場合は、しっかり2相性があるのでわかりにくいといえます。
2相性があるので、排卵があると勘違いしてしまうからです。

通常であれば、卵胞が育って排卵期を迎えたときに卵胞が破裂するものなのですが、LUF(黄体化非破裂卵胞症候群)は排卵がないままで黄体に卵胞が変わるという特徴を持っています。

黄体化非破裂卵胞症候群と判断されるまでには、病院で超音波検査を何回か続けて受け、卵胞の経過観察が行われます。
黄体化非破裂卵胞症候群と診断された場合の治療方法は、容易に治せるものから難しいものまでさまざまです。

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