簡単な治療で治る排卵異常

排卵異常によって不妊になる場合、複数の原因が考えられます。
その中でも、適切な治療をほどこせば比較的簡単に改善する排卵異常もあります。

排卵異常の原因として、最も多いと言われているのがPCOS(多嚢胞卵巣症候群)です。
高アンドロゲン性慢性排卵障害といわれることもありますが、男性ホルモンが常に過剰な状態にあります。
多嚢胞卵巣症候群については、まだ大勢の研究者が進めている状況ですが、患者さんの卵巣内には小嚢胞がたくさん確認されます。

無月経や月経周期の間隔が長引くなどの異変により、病院で診察を受けて、多嚢胞卵巣症候群がわかるケースがあります。
男性ホルモンが多いということから、多毛などの男性的な異変が現れることも少なくありません。
ニキビや肥満などになる方も見受けられます。

内分泌機能が下がって、排卵異常になるケースもあります。
GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)などの分泌量が、視床下部の働きが弱まったことが原因で足りなくなると、排卵しにくくなり、不妊に至ります。
TSH(甲状腺刺激ホルモン)やPRL(乳汁分泌ホルモン)、FSH、LHなどの脳下垂体ホルモンの分泌量が、脳下垂体の働きが弱まることによって減少すると、排卵が困難となって妊娠しづらくなる場合があります。
病院で血液検査を受けると、発症しているか明らかになります。

いずれの排卵異常も、比較的簡単な治療でよくなると言われていますから、自覚症状があったときは、早めに医師に相談してみてください。

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