不妊治療の費用と助成

自分の血を受け継いだ子どもが欲しい。
そんな切なる願いを持っているのに、なかなか妊娠しない。
さまざまな不妊治療がありますから挑戦してみる価値はあるでしょう。
しかし、気になるのが費用面です。
その他の治療と同じく、保険適用内か適用外かによってかなりの差が開いてくるのです。

保険適用のタイミング療法

タイミング療法は保険適用内の治療です。
治療費の2割負担、3割負担という形ですので、経済的にはそれほど負担になることはありません。
ただし、1回で妊娠成功するとは限りませんので継続的な治療となるかもしれません。

保険適用外の治療法

人工授精は保険適用外の治療です。
治療費全額10割を患者本人が負担することになります。
1回について数万円程度の費用がかかります。
排卵誘発剤などを併用する場合には、その費用がプラスされます。
人工授精にはAIHとAIDという2種類の方法があります。
AIHは配偶者の精子を注入する方法です。
AIDは配偶者ではない精子提供者の精子を注入します。
その場合、精子提供者の素性については血液型以外は知ることができません。

体外受精も保険適用外の治療法になります。
全額本人負担が基本です。
1回について30万円から80万円ほどかかるのが普通のようです。
体外受精にはIVFとICSIの2種類が存在しています。
IVFは培養液の中に精子と卵子をいれて受精させる方法です。
一方、ICSIは顕微授精ともいい、顕微鏡下で精子を卵子内に器具で挿入する方法です。
ICSI顕微授精のほうが費用面で高くなります。

治療費の助成

人工授精や体外受精といった自己負担治療は経済面での負担が重くなるケースがあります。
どの治療法も妊娠確率は100%ではありません。
妊娠せずに治療を繰り返すなら、かなりの費用負担となるでしょう。
そのため、特定不妊治療に対して費用の助成を行う地方自治体も多くみられます。
もちろん無制限に助成があるわけではありません。
助成を受けられる人の所得制限がたいていはあります。
また、助成を受けられる費用の年間上限や助成期間制限など規定がありますので、自分の居住する自治体の規定を調べてみましょう。
おもに「特定不妊治療」とは体外受精や顕微授精をさし、「一般不妊治療」とはそれ以外の人工授精やタイミング治療などをさすようです。

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