着床障害による不妊

子宮内膜に受精卵が張りつくことを、着床と呼んでいます。
着床したときが、妊娠したときです。
弊害があって着床することができないことを、着床障害といいます。
精子と卵子が受精をし、その受精卵が子宮腔に辿り着いても、着床障害の場合は着床することができないのです。

子宮内膜の状態が良好でない場合に、着床障害になるケースがあります。
着床するためには、子宮内膜の状態や厚みが適していなければなりません。
黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響を受けて、月経が始まってから子宮内膜が肥厚していきます。
妊娠していないときは生理がありますので、通常では月経によって剥がれ出ていくものです。

黄体ホルモンなどの分泌量が少ない場合は、着床に十分な厚さの子宮内膜にならないことから、不妊となってしまいます。
子宮内膜が6mmより薄いと、黄体機能不全や着床障害となって、妊娠が困難になります。

不妊を疑って、着床障害かどうかを確認したいときには、病院の超音波診断を受けると、子宮内膜の厚さを計測することができます。
妊娠に十分な子宮内膜の厚みは、排卵から黄体期の計測で8mm以上です。

排卵から数えて7日目くらいの黄体期中期は、着床期内膜(分泌期内膜)と呼ばれており、着床に最適な時期なのですが、発達が先にずれてしまうケースもあります。
子宮内膜の分化(発育)が、受精卵の着床よりも後になってしまうことで、不妊になることもあります。

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