病気じゃない年齢による不妊症

不妊症は、妊娠をしにくい状態に体がなっているということであり、たいていは病気ではありません。
中には、病気が原因で不妊になっていることもありますが、珍しいケースです。

不妊症と「症」のつくネーミングであることから、病気の症状を現しているように思えますが、2年の間避妊をせずに妊娠しない場合を不妊症であると、日本産婦人科学会では定義づけています。
一定の年月を後から振り返り、妊娠しなかったことを不妊症と呼んでいるだけであり、病気のように体の状態のことではありません。

不妊治療を受けているなどと聞くと、体質に異常を抱えているように誤解されるかもしれませんが、ほとんどのケースは健康状態が悪いわけではありません。
妊娠するために必要な力を妊孕性といいますが、ただ妊孕性が低いというのみで、不妊症とされているのです。

妊孕性は、女性の年齢からの影響が最も大きいといわれています。
年齢的な体の機能が低くなった影響は、ある程度の年を重ねていれば、誰もが日常生活の中で感じていることでしょう。
急に走ったとき、以前に比べて早く息切れをするようになったら、年齢の影響をまず考えるのではないでしょうか。
年相応に体力が低下した場合、それを改善しようと治療を受ける人はいません。
まず、体力作りが必要だと考えるでしょう。

毎日ストレッチや適度な運動を行って、体力の向上をはかろうとするはずです。
不妊の場合でも、同様のことが言えます。
中には、病気が原因というケースも否定はできませんが、一般的には体をきたえるなどして解決していこうとします。
不妊治療を受けるご夫婦が増えているのは、高年齢化や晩婚化が進んでいるからといえそうです。

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