男性側にある不妊の原因

赤ちゃんはお母さんから産まれてくるためか、以前は不妊の原因というと、女性側に問題があるという先入観がありました。
現在では、男性側に原因がある可能性も高いことが分かっており、不妊治療や不妊検査は、二人で受けることが一般的になっています。

男性側に不妊の原因があるケースで多いのは、原因がまだ明らかになっていない、特発性造精機能障害によるものです。
精子が精巣内で生成される量が、減少してしまいます。
ちなみに特発性造精機能障害に続いて男性側の要因で多いのは、精索静脈瘤です。

精子がしっかり精巣内で生成されているにもかかわらず、移動できないことから受精に至らないケースもあります。
精路閉塞症は、精子が運ばれる輸送路がふさがってしまっている状態です。
精路欠損症は、先天的にこの輸送路が存在していないというものです。

逆流性射精という不妊原因は、精子が射精後に膀胱へと逆流してしまいます。
可能性があるのは、精液の量が1mlに満たないほど少量のケースです。

無精子症は、精子が精液の中に1つも存在していない状態です。
無精子症は、染色体異常で引き起こされる場合があります。
自然妊娠は難しいとしても、決して妊娠できる可能性が皆無なわけではありません。
精子が、精巣自体や精巣上部にある男性が多いので、赤ちゃんを授かる方もたくさんいらっしゃいます。

自然妊娠の可能性があまり高くない原因には、精子無力症、乏精子症、奇形精子症などがあげられます。
男性側の不妊原因といってもいろいろありますから、それぞれに応じた適切な対処が重要です。

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