腹腔鏡による不妊検査

腹腔鏡は内視鏡検査に使用されるもので、ラパロスコープとも呼ばれています。
名前にある通り腹腔内を調べることができ、腹部の外側から1センチ程度の穴をあけます。
腹腔鏡と超音波との大きな違いは、直接見られることから、腹腔内の癒着や卵巣、卵管などについていろいろと確認できることです。

腹腔鏡は、要因が特定できない機能性不妊や卵管性不妊のときに最適な検査方法です。
骨盤腔を直接見ることができ、5ミリ~1センチの直径の内視鏡を、腹腔内へとへその下付近から挿入させます。
癒着や子宮異常、卵管形態、子宮内膜症などを調べることが可能です。
こうした骨盤腔の病変を発見したら、同時に腹腔下手術をほどこすことができます。

腹腔鏡によるこうした検査を行いながら、並行して卵管通色素法という検査方法もすることができます。
卵管通色素法は、色素を子宮頚管に流すというもので、腹腔内を通過する色素を見て、卵管の通りを確認していきます。

不妊検査を1種類行い、特に問題はないという結果が出た場合でも、なかなか赤ちゃんを授からない原因不明の機能性不妊におちいったときは、腹腔鏡検査が勧められます。
腹腔鏡検査を受けたことで、妊娠の妨げとなっていた問題が発覚するケースが多く出ています。

不妊の原因として1番多い子宮内膜症の検査は、超音波では難しい場合があるのですが、腹腔鏡検査に切り替えることによって判明することがよくあります。
不妊で悩む多くの女性に、腹腔鏡は役立てられているのですね。

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