妊娠を妨げる頸管性不妊とは

頸管性不妊は、頸管粘液や子宮頸管に問題を抱えているとき、妊娠のさまたげとなることです。
子宮頸管は、卵子に向かって射精後の精子が、膣内を始めに通るところです。
子宮の入り口部分に子宮頸管はあり、子宮腔と膣を結ぶ細い管です。

子宮頸管から分泌される、排卵期のおりもののような粘液は、頸管粘液と呼ばれています。
おりものというと、一般的には子宮体部や膣から分泌されるものなので、全く同じものではありません。
頸管粘液が分泌されるのは、卵巣の内部で卵胞が発育したときとなります。

ばい菌が増殖しないよう、膣内はいつも酸性にキープされているのですが、精子は酸性を好まない性質を持っており、頸管粘液はこれと対象的なアルカリ性で、精子の動きを高めて受精能力の向上を促進しています。
頸管粘液や子宮頸管が備えているはずの本来の機能を損なっているとき、頸管性不妊といわれるのです。
頸管性不妊であれば、不妊になることが考えられます。

妊娠するために必要な要素として、子宮頸管を精子が通り子宮腔に到着することがあげられます。
卵子に辿り着くまでの道のりは過酷なので、精子の形や機能に異常がなく、正常であることが重要です。

頸管不妊因子といわれる、子宮頸管が正常でない場合も、受精をはばんでしまいます。
頸管粘液の状態は糸を引くような卵白状であることが望まれ、通り抜けようとする精子の動きを活性化させてくれます。
頸管粘液の状態を悪くする要素は複数考えられ、それらは不妊の原因になることが考えられます。

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